ハタフルアカデミーの「人」を知り倒すメディア
Vol.4 老舗会社にWebデザイン部門が登場!新たな切り口で家業を守り続ける|卒業生・矢内愛里さん
好きなことをしながら老舗100年の事業を後世に伝える
ハタフルアカデミーの「人」を知り倒すメディア『HAマガジン』。
今回は卒業生の矢内愛里さんにインタビューさせていただきました。
もともと、事務のお仕事をしていた矢内さん。
結婚を機に実家に戻り、家業を手伝い始めました。
3人のお子さんにも恵まれて順風満帆な生活を送る日々。
そんな矢内さんは卒業から約半年後、福島県のポータルサイト「キラっとふくしま」のロゴ制作を行うまで成長しました。
まったくの未経験だった彼女が、どのように成長していったのかお話を伺いました。
―未経験から、なぜWebデザイナーになろうと思ったのですか?
短大を卒業後は県内で事務の仕事をしていました。
結婚した頃、祖母の体調が悪くなって地元の石川町に戻ることに。
実家は石川町で100年続く老舗といわれる会社です。
家業を手伝っていると、人口減少と共に売り上げが下がっているのを感じて…。
将来的には継ぐつもりだったし、好きなことをしながら会社を立て直す方法はないかと。
何がいいか考えた時、高校生の時、ガラケーでHPを作っていたのを思い出しました。
そこから、どうすればHPを作れるのかを調べ始めたのが2021年夏でした。
―ちょうどハタフルアカデミーが創設に向けて動き出していた時期ですね。
そうです!対面授業も良さそうだし、郡山なら通えるなと思って。
家族に相談してみると、父が「いくつになっても勉強することはいいことだ」と言って後押ししてくれました。そして、夫も子供をみるなど、ありがたいことにみんな協力的でした。
30代ママ、新しいことにチャレンジ
―ハタフルアカデミーに通って、大変だったことは?
やっぱり一番は時間の確保です。子供が3人いるので、それが一番難しかった。
子供と一緒に21時に寝て、夜中の2時に起きて勉強する。だいたい平日は6時間くらい勉強していました。
その分、休日はいっさい手をつけない。
たまに昼の仕事中に少しだけ時間を取れることもありましたが、基本的にはそのスケジュールで学んでいきました。
―通ってから変化はありましたか?
実は私、以前は「この先どうなっちゃうんだろう?」とマイナス思考でした。
事務員としての劣等感があって、「自分って何だろう?」と考えることもしばしば。
でも、ハタフルアカデミーに通ってからは人生が楽しくなりました。
自分が勉強している姿を子供にも見せられたし、息子から「ママも勉強するんだね」と言われたことも。
スクールなので料金はかかったけど、私が明るくなったので家庭も明るくなって。良い方向に動いたなと思います。
また、スキルを認められて自分のデザインが世に出るのは貴重な経験。
忙しくなって人生にハリが出ました。
「長く、大切にしていきたい」を生み出す
―収入はどれくらい変わりましたか?
卒業してから約1年半経ちますが、これまでロゴの制作やキャラクターデザイン、名刺の他に、自社のHPの修正などを行いました。
数で言うと20件弱。毎月5万円以上は稼げています。
まだおこづかい程度の金額ですが、今のところ途切れずにお仕事が入ってきている状況。
先日はInstagram経由で新潟の会社との仕事が決まり、友人知人以外にも、県内外からお問合せをいただけるようになってきました。
―今までで大変だったお仕事は何ですか?
私の場合、ロゴを作らせていただく機会が多いのですが、ロゴって何もないところから絞り出す。“生みの苦しみ”を強く感じます。
具体的には事業についてものすごく調べて、あれこれ考えてぐずぐずしたり、ワードをつなげて言葉遊びしたり…。毎回イメージを重ねて修正を繰り返しながら作っています。
ゼロから作っていくのは、苦しいけど楽しいです(笑)
お客様も「ロゴとして長く使っていきたいし、大事にしていきたい」と言ってくださるので、期待に沿えるようにもっとヒアリング力を上げていきたいです。
今は様々なお仕事をいただけるようになって、改めて「ものづくりが好きだな」と感じています。
小さな町にいてもできる!Web業界のメリット
―Web業界の良さはどういうところですか?
地域に依存しないことです。
私のように小さな町で地域密着型の仕事をしていると、人口によって売り上げが左右されてしまいがち。Webのお仕事はInstagramひとつでお客様が来てくれることもあって、市場が広いのが魅力的です。
また、自分の作品が世の中に出るというのも満足感が得られて良いです。
私の場合、”会社の事業のひとつとしてWeb制作部門が増えた”という感じ。
100年続く会社なので、たとえば事業内容が変わったとしてもこれからも長く会社を残していきたいと思っています。
―これからチャレンジしたいことは?
ハタフルアカデミーの同期とは今も仲が良くて。お酒を飲みに行ったり、仕事の相談にのってもらったりしています。交流会では同期以外の方々とのつながりも出来てきました。
そうやって広がってきたので、今後はハタフルアカデミーで出会ったみんなと一緒に仕事がしたいです!それが今の新しい夢です。
―最後に、未経験で副業にチャレンジしたい方にアドバイスをお願いします。
私の場合、一歩勇気を踏み出しただけで明るい未来が待っていました。
勇気をふり絞るだけでまったく違うものがみえてくることがあります。
今、二の足を踏んでいる方がいるなら、ぜひこの機会にチャレンジしてみて欲しいなと思います。
今回インタビューしたのは、矢内愛里さんでした。
ありがとうございました。